chromeが「キャッシュを待機しています」と、動作が遅いまたはフリーズ状態になる場合は、バージョンのダウングレードが有効です。ダウングレードのしかたと自動更新を止める方法を掲載しています。
最近chromeブラウザの動作が変
最近といってもここ1~2日ぐらいなんだけど、「キャッシュを待機してます」といってフリーズ状態になります。ググってみるとchromeのDNSキャッシュを削除する方法、TLSのバージョンを変更する方法とかありましたが、根本的な解決にはなりませんでした。そのほかにも、ERR_SSL_ERSION_INTERFERENCEとかERR_CONNECTION_RESETとかでてうまく接続できないなんてことも発生します。最悪は、www.amazon.comまでもが“サイトがみつかりません”となる始末。かの有名なアマゾンサイトがない。こんなのあり得ない。ということで、chromeのバージョンを最新の72がおかしいではないかとchromeのバージョンをダウングレードしてみることに。 ただし、表題のようにせっかくダウングレードしても自動更新がついてくるので、自動更新の停止を設定してみた。以下にChrome72のダウングレードと自動更新の停止方法を、備忘録もかねて紹介。 症状- キャッシュを待機していますとパソコンがフリーズ状態
- ERR_SSL_VERSION_INTEREFERNCEが頻発
- 超有名サイトさえもみつからない
旧バージョンのインストール
手順1:旧バージョンを取得
まずは、chromeの旧バージョンを取得しなければならない。まだ現行のchromeをアンインストールする前に旧バージョンを取得しておこう。旧バージョンを取得する場合、filehippo.comあたりが一番大きいみたいだけど、ダウンロードが制限されているようでうまくダウンロードできない。私が利用したのは、 https://www.slimjet.com/chrome/google-chrome-old-version.php windows32ビット版も64ビット版もLinux、Mac版と主な旧バージョンが取得出来ます。
筆者は、Chrome60にダウングレードしました。

さらに、プロフィールファイルも使えなくなりますので、インストールされている拡張機能やその他設定をメモに残しておいてください。
手順2:chromeをアンインストール
現行バージョン72のchromeであれば、普通のアプリのように設定パネルのアプリのアンインストールで簡単におこなえます。スタートメニューをクリックし、歯車の形をした設定アイコンをクリックし、設定パネルを表示します。設定パネルからアプリを選択し、しばらく待つとインストール済のアプリが表示されますので、ここから「Google Chrome」アプリを探し、クリックしてアンインストールを実行しましょう。 最新のChromeアプリの実体ファイルの場所は、C:\Program Files\Google\Chrome\Application
にありますが、古いバージョンの場合は、AppDataフォルダーにあります。
%userprofile% \AppData\Local\Google\Chrome\Application
もし、アンインストールが使えない場合は、直接上記のフォルダーを削除してください。
手順3:旧バージョンのインストール
先にダウンロードしてあるexeファイルを実行してください。バージョンによってはすぐに最新のバージョンへ更新することもあるので注意してください。chromeの自動更新を停止する
さてここが一番重要な項目です。 chromeの自動更新を停止するには以下の3つのパターンがあります。- タスクによる自動更新
- グループポリシーで設定する
- レジストリに登録する方法
注意!
以下のグループポリシーによる設定では、自動更新を止められない事が判明。もっと簡単な方法で自動更新が止められます。
“C:\Program Files\Google\Update\GoogleUpdate.exe”を削除するかリネームして起動出来ないようにしてください。
2019年4月12日追記
本書では2番目の「グループポリシーで設定する方法」を紹介します。最終的には、設定がレジストリに落としこまれて同じになりますが、グループポリシー設定の方が若干楽です。
レジストリの設定も簡単に説明しておきます。
win+Rで“ファイルを指定して実行”します。
“regedit”と入力
以下の場所にUpdateDefaultキーを追加します。
場所:HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Policies\Google\Update
作成するキー:UpdateDefault
キーの種類:DWORD
設定値:自動アップデートしない(0) アップデートする(1)
※Updateフォルダーがない場合は、新規 → キーで作成してください。
※DisableAutoUpdateChecksCheckboxValueというキーを作れという記事もありますが、最新のバージョン72でもこのUpdateDefaultキーが有効です。
手順1:Googleアップデータポリシーテンプレートの入手
まずは、下記のサイトからポリシーテンプレートを入手してください。 https://support.google.com/chrome/a/answer/6350036#Policies
- “Googleアップデータポリシーテンプレートを入手する”をクリックし、同セクションを開いてください。
- 本執筆時点では、Windows XP用とWindows Vista以降用の2つのバージョンがありますが、windows10の場合でもVista用のものが使えますので、これをクリックしてポリシーテンプレート(ZIPファイル)をダウンロードしてください。
手順2:グループポリシーエディタの起動
WIN+Rで“ファイルを指定して実行”で、“gpedit.msc”と入力しグループポリシーエディタを起動してください。


手順3:Update policy overrideを有効にする
上記のとおりGoogle Chromeを開いて、Update policy overrideをダブルクリックします。

- 有効にチェックを入れる
- Updates diabledを選択
- 適用をクリックして終了
自動更新しないことを確認
ここまでの設定でChromeは自動更新しません。通常、ブラウザの右上の三本線のメニューボタンをクリックし、 > を開くと、アップデートがある場合は自動的に最新バージョンに更新されます。上記の設定をした場合には、 ”更新が管理者によって無効にされている” というメッセージが表示され更新できないようになります。 が、しかし現行ひとつ前のバージョン70にダウングレードしたところ、このGoogleChromeについてを開くと自動更新してしまうことに気づきました。
いろいろ試したところ、不具合なのかどうかChromeのバージョンによって無視される場合が発生するようです。
全部のバージョンを試した訳ではありませんが、
chrome32_71.0.3578.80 | 自動更新停止は無視される |
chrome32_70.0.3538.77 | 自動更新停止は無視される |
chrome32_65.0.3325.181 | 自動更新停止は無視される |
chrome32_60.0.3112.78 | 有効 |
chrome32_53.0.2785.116 | 有効 |
結論
本記事によるChromeが”キャッシュを待機しています”となって、Chromeが遅くなるまたはフリーズ(停止)状態となる件には、確かな解決方法はありません。しかし今回実践したChromeバージョンのダウングレードは非常に有効です。 確かChrome60に戻したら俄然Chromeは早くなっています。 4月12日追記:Chrome60でも、同様に遅くなりだし、さらにYoutubeの再生に不具合も発生しだしたので、最新のChrome73をもう一度使い出しましたが、やはり遅くて使いものにならず、Chrome65のしたところ、問題が解決。Chrome69でも大丈夫です。現在Chrome69で稼働中です。もちろんYoutubeも再生OKです。 4月24日追記:残念です。Chrome65でもダメなようです。使っているうちにゴミがたまるようにだんだんと元の状態に戻ります。現在一番有効なのは、タスクマネージャですべてのGoogle関連のサービスを強制終了してからchromeの再起動です。遅くなればこれを繰り返しています。特にPC再起動直後は酷いようです。現在最新のChrome74でも試験中!プロフィールエラーの回避
chromeをダウングレードするとプロフィールもバージョンの不整合が発生し、起動する度に下記の”プロフェールエラー”が発生する。
