あなたのバックアップは万全ですか? wordpressのブログの場合、データベースのバックアップでは完全復帰は出来ません。データベースの他に、画像やプラグインのバックアップも別途必要です。これらもまとめてやってくれるのがBackWpUp というプラグイン。BackWpUpの設定からその詳細までを一挙公開。
筆者も体験してみてはじめてわかったのですが、wordpressはブログ記事をデータベースに保存しているのですが、これには記事中の画像やテンプレート、プラグインが保存されていません 。
データベースのバックアップだけだと、以前使っていたテンプレートを別の所からコピーできたとしても、せっかくいれた改造はやり直しですし、一番困るのは画像が全然なくなってしまうことです。
そこで探してみたらBackWpUpというプラグインが、データベースはもちろんwordpress本体、テンプレート、画像のすべてを一括してバックアップしてくれます。本記事ではこのBackWpUpの初期設定から使い方の詳細 まで全部紹介します。
[toc]
使用している環境
これから説明する画像や説明は以下の環境でおこなってます。下記以外のバージョンでは、画面のイメージや説明の一部が異なる事がありますのでご注意ください。
wordpress4.0
BackWpUp3.4.2
BackWpUpのインストールは
他のプラグインと同様、wordpressのプラグインの新規追加または、以下のリンクをお使いください。
Schedule complete automatic backups of your WordPress installation. Decide which content will be stored (Dropbox, S3…). This is the free version
参考:
BackWpUpの特徴
BackWpUpプラグインには優れた特徴があります。
データベースの他、wordpressの完全のバックアップを作成。バックアップする内容を個別に選択することも可能
バックアップは、zip,gzip等で圧縮してコンパクトに保持
バックアップ方法も、ローカルフォルダー、FTP、DropBox等のクラウドディスク等多数。
バックアップ時にメールでお知らせ
プラグイン本体およびバージョンリストも添付
スケジュールによる自動バックアップや手動バックアップも可能
BackWpUpの初期設定
BackWpUpプラグインのインストール後はほとんどデフォルト設定のまま使うことが可能で、バックアップ方法を選ぶだけ で動作は可能です。もちろんスケジュールやバックアップ項目の選択をカスタマイズすることで、自在なバックアップをすることが可能です。
設定画面を起動
インストールが正常に終了すると、wordpressの管理画面の設定に下部にBackWpUpメニューが表示されますので、ここからAdd new jobから設定を始めます。画面左部に設定画面が表示されますので、General/Schedule/DB Backup/Files/Pluginsの5つのタブメニューのそれぞれで設定をおこないます。このタブメニューは選択内容によって増える事もあります。
General設定
以下の左側に初期表示されたのはGeneral設定画面で、バックアップ方法(Job Destination)以外はディフォルトのままで使用して構いません。データベースのみやファイルのみ等の設定はJob Taskからおこないます。バックアップファイル形式を変えたい場合は、Backup File CreationからZIP形式などお好みを選択してください。
バックアップ方法(Job Destination)のディフォルト設定はありませんので、以下の画面から必ず1つオプションを選択 しなければなりません。
スケジュール設定
バックアップスケジュールは、手動/自動/リンクの3種類があり、自動でバックアップする場合は、以下の画面のように”with WordPress cron”を選択する。
Schedule Typeのアドバンスを選択した場合は、さらに詳細なスケジュール設定が可能
DB Backup設定
DB Backupタブによる設定は、画面を最下部までスクロールしデフォルト設定を変更して、以下のようにGZIPによる圧縮を選択するように しましょう。
Files設定
Files設定では、wordpress関連ファイルの細かなExclude(除外)指定 の他、独自に追加したフォルダのバックアップ指定(Extra folders to backup)、ファイルタイプを指定してのバックアップ除外(Exclude files/folders from backup)などが指定できる。
Plugins設定
プラグインをバックアップする際の圧縮指定(GZIP)や作成されるプラグインリストのファイル名を指定します。プラグインリストのファイル名のファイル名は後から見る場合に必要になりますので、メモして覚えておきましょう。
To:Folder設定
To:Folder設定は、General設定でバックアップ方法に”Backup to Folder”オプションを選択した場合に追加されるタブメニューで、バックアップを作成するローカルフォルダーの指定や、保持するバックアップの世代(回数)を指定します。
To:Dropbox設定
以下にバックアップ方法に、クラウドドライブであるDropboxを指定した場合の画面を掲載しました。
手動によるバックアップ
バックアップ方法を指定するタブメニュー(To:~)の保存後には、以下のように”Run Now”と手動でバックアップする動作確認ができますので、こちらを利用してください。
実行後にデータベースエラー?
筆者の環境によるものかわかりませんが、手動でバックアップを実行した場合に以下のようなワーニングエラーが発生しました。データベースのバックアップは無事生成されているようなので問題はないのかもしれませんが、MySQLサーバー内の一部のテーブルがMySQL本体とバージョンがあっていないことによるワーニング(警告)を表示しているようです。このエラーについて、わかったかブログで記述していましたので、参考までにリンクで紹介します。
WARNING: Database error Cannot load from mysql.proc. The table is probably corrupted for query SHOW PROCEDURE STATUS
最近になって、レンタルサーバーコアサーバーでWordPressの運用を始めました。PHPセーフモードが解除され、快適に利用できるようになったからです。設定の自由度が広く使いやすい、料金もお値ごろなコアサーバーを活用できることで、サイト運営の
参考:
参考:バックアップリストおよびプラグインリスト
参考までにバックアップされたのリストを以下の記載しておきます。
プラグインリストは以下のような形式で出力されます。
あとがき
人間痛い想いをしないとわからないものですね。こんないいバックアップツールのあることを知らずに、自前でバックアップを作成していたのですが、たまたまあるところでエラーが発生しており、いざリカバリーの段階になってバックアップされていないことに気づきました。もっと早く知っていればこちらのプラグインを使用してたはず。万が一のためにBackWpUpプラグインはおすすめです 。