地デジをコピーしてDVDをつくる方法

  • 作成日:2018-6-17
もうご存じのことと思いますが、ブルーレイレコーダで録画した地デジにはコピーガードが掛かっています。DVDの場合はCPRM(Content Protection for Recordable Medeia)が、BD(ブルーレイディスク)の場合はAACS(Advanced Access Content System)です。ここでは、比較的簡単にできるDVDのCPRMを解除してコピーして、DVDを作る場合を想定してみます。

手順

  1. CPRMコピーガードを解除するためにCPRMDecrypterを使い地デジのイメージをパソコンにコピーします。
  2. xxxx.ifoとxxxx.vroという2つのファイルが作成されますが、拡張子がvroというファイルが本体で、DVDの記録方式であるmpeg2でエンコードされています。
  3. xxxx.vroをAny Vedio Converでmp4形式に変換します。Mp4は、iphoneやスマートフォンなどのデバイスで再生する場合に最適のエンコードです。
  4. DVD FlickでDVD書き込みイメージを作成し、DVDに焼き直しします。
緑文字は本書で扱うフリーソフトです。手順は以上で、以下に順を追って説明します。
以下のように個人的な利用であってもコピーガードを解除することは違法になりますので、十分留意の上本書の活用をお願いします

コピーガードの解除は違法

本ブログの内容を参照する場合、以下のように著作権上の問題が発生します。十分に理解の上ご利用ください。
2012年(平成24年)10月から著作権法が改正になりCPRM等のコピーガードを解除しPCなどに取り込む事は違法となりました。 →政府広報オンライン

CPRMのコピーガードを解除する

DVDのCPRMを解除する場合は、CPRM Decrypterというフリーソフトを使います。特段制限もなく無料で利用出来ます。再生する場合と同様に時間はかかりますが、設定も簡単ですぐに地デジの中身をパソコン上にコピーすることができます。

準備するもの

・Windows10搭載パソコン ・DVDレコーダブルプレーヤ ・CPRM Decrypter V0.01β

CPRM Decrypterの使い方

CPRM Decrypterについてはその性格上、ダウンロード先を各自で調べてダウンロードしてください。私が使ったバージョンはV0.01βですが、ちゃんとで動作が可能でした。最初に起動すると以下の画面が表示されます。
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CPRM Decrypterトップ 私の環境では DVDドライブはK ― ① 出力フォルダーは、C\temp\dvd ― ② 音声制御情報[C値]は除去しない - ③ ~③を設定して、画面下部のCDイメージ部分の画像をクリックしてコピーがスターとします。そのほかの設定は何も変更しません。
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CPRM Decrypter設定
  1. ドライブの選択
  2. 出力フォルダーの指定
  3. 音声制御情報を除去
コピーがはじまると以下のようなDOS画面が表示され、進捗を表示しますので、100%になれば終了です。
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CPRM Decrypter進捗画面

コピーされたフォルダーの中身

進捗が100%になってコピーが終了すると、指定した出力フォルダー下にDVDのタイトルフォルダがつくられ、フォルダー内には、 ・VR_MANGR.IFO ・VR_MOVIE.VRO
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フォルダー内容

動画形式を変換するにはAny Video Converter

動画を保存する場合、mp4かaviで保存するのが扱いやすいです。それはパソコンはもちろん、iPhoneやスマートフォンでも再生出来るからです。その他、iPhoneであれば、movも再生が可能です。今手元には、地デジから抽出したvroファイルがあるとおもいますが、ここで紹介するAnyVideo Converterであれば、これらすべての形式に相互に変換が可能です。

Any Video Converterは無料!

Any Video ConverterのWindows版にはフリー版とUltimate版(4,950円)とがありますが、主にDVDに直接書き込むことができない以外、特にUltimate版を購入しなくても大丈夫です。フリー版で試してみましょう。 フリー版のダウンロードサイトは、こちら。 ダウンロードできる現在のバージョンは6.2.4となります。

動画をmp4に変換しよう!

まずは、上記サイトからフリー版をダウンロード&インストールしてから、起動してみます。

初期起動画面

起動したら上部のメニューから動画変換を選びます。
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Any Video Converterトップ画面

ソースファイルをドロップ

変換する動画ファイル(例えば、MOVIE.VRO)を画面中央にマウスでドロップします。ドロップした画面は以下のように変わります。
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Any Video Converterでソースファイルをドロップした画面

変換形式の選択

次に変換形式を選びます。下記のように①をクリックして変換形式のドロップリストを表示させます。このドロップリストの左側にはカテゴリーを選ぶためにアイコン並び、その右側に表示された変換形式、一般動画形式/Customized Mp4 Movie(*.mp4)を選択します。
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Any Video Converter変換形式ドロップリストを開いた画面
  1. 変換ドロップリストを表示
  2. 変換形式のカテゴリーを選択
  3. 変換形式の選択

変換詳細の決定

保存フォルダーや保存ファイル名等の指定は、画面右側で指定します。そのほかにも動画のサイズや開始終了時間などもここで指定することが出来ます。 ちなみに、保存フォルダーのデフォルトは、
%userprofile%\Videos\Any Video Converter
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Any Video Converter詳細設定をする画面

変換を開始する

すべての設定が終了したら、画面右上に変換ボタンがあるのでこれを押して変換を開始します。変換中は、画面中央に進捗バーが表示されるので終了を待ってください。
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DVD書き込み

これまでの作業で、CPRMを解除しMP4等のVedio形式に変換されたファイルがパソコン上にあると思いますので、これをDVDに書き込んで見ましょう!

DVD Flickのインストール

DVDに書き込むには、通常のファイルから書き込み専用イメージを作らなければなりません。このイメージを作るのがDVD Flickというフリーソフトです。下記のサイトに日本語版がありますので、これを利用します。 http://dvdflick.popup.jp/download /
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DVD Flickダウンロードサイト
  1. 画面中央にあるDonwloadボタン押してV2.1.3.0.9のダウンロードが始まるを待ちます。
執筆時点で、V2.1.3.0.9(実質1.3.0.9)とV1.3.0.7の2つのバージョンが配布されていますが、画面中央にあるV2.1.3.0.9をダウンロードしてインストールします。 文中に紹介手数料うんぬんの記述がありますが、広告主が支払うものでユーザーには手数料は発生しませんので安心でダウンロードしてください。
本記事を書いた後に判明したことですが、上記の2つのバージョンのうちV1.3.0.7の方がおすすめです。以下の記事を参考にしてください。(2018年6月16日記) 「DVD Flick」MPEG2なのにコピーしないで再エンコードしてしまうのはなぜ?

前提条件

DVD Flickにも様々なオプションがありいろいろと高度な事ができるようですが、もっとも簡単にDVDを作成することを念頭に以下の前提条件でDVDを作成することにします。
  • ソースとなる動画は、MPEG2でエンコードされたものを利用します。
  • アスペクト比は16:9とします。
  • 書き込む動画は2タイトル
  • チャプター分割はデフォルトのまま
  • メニューは作成しない
  • isoイメージファイルを出力する
  • 出力イメージは、c:\temp\dvd_working(任意)とする
以上で作業をすすめます。

DVD Flickの使い方

ソース動画の追加

ソース動画は、まとめてマウスでDvd Flick画面の中央にドラック&ドロップするか、もしくは、画面右側にある”イトルを追加”ボタンで1つ1つ追加します。/
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メイン画面上からソースを追加する画面
  1. 直接動画ファイルをドラック&ドロップする
  2. タイトル追加ボタンで画像を追加する
  3. 既に登録してあるタイトル削除や上下移動が可能
ちなみに動画の位置を変えたり削除したりする場合は、該当する動画を選択(青で反転する)後、画面左側のボタンで操作できます。

アスペクト比を設定する

アスペクト比の設定は、動画タイトルごとに設定します。設定する動画を選択後、画面右側にある”タイトル編集”ボタンを押してください。 タイトルのプロパティというダイアログが表示されますので、一般 > ターゲットのアスペクト比を、お好みに合わせてください。/
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メイン画面上からソースを追加する画面
  1. 一般を選択
  2. ターゲットのアスペクトレートに値を設定
そのほかこの画面では、チャプター分割を設定したり、複数の動画をチャプターとして追加することができます。
アスペクト比は変更しないと4:3(旧テレビの規格)で出力されます。

isoイメージファイルを出力する

isoイメージファイルとはなんぞやという方がいるかもしれませんが、DVDの書き込みイメージの事です。DVDの書き込む内容は特定のフォルダー構成やファイル名を指定する必要がありますが、これらを1つのファイルとしたものがisoイメージファイルです。これがあると、エクスプローラでDVDディスクのように直接マウントしたり、DVDドライブに直接書き込みすることができます。 isoイメージファイルを出力するには、ホーム画面の上部にある”プロジェクト設定”ボタンからおこないます。 中央に表示されたプロジェクト設定ダイアログから書き込み設定>isoイメージを作成するにチェックを入れてください。 /
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ISOイメージを作成するにチェックする画面
  1. ホーム画面からプロジェクト設定ボタンをクリック
  2. プロジェクト設定ダイアログで書き込みボタンをクリック
  3. isoイメージを出力するにチェック!
“プロジェクトをディスクに書き込む”にチェックを入れると内蔵しているImgBurnソフトにより直接DVDに書き込みます。チェックを入れない場合は、指定したフォルダー上に作成されるだけです。 コラム ISOファイルにしとおけば、とっても便利。直接マウント(Windows8から)したり、DVD書き込みソフトがなくても、DVD書き込み(Windows8から)出来るようになっています。 /
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Windows10でのISOファイルのマウントと書き込み

出力先フォルダーの決定

DVD書き込みイメージ用の出力先フォルダーは、画面下部にある“参照”ボタンをクリックし、中央に表示されたフォルダー参照ダイアログにて設定してください。この場合、既にフォルダーが作成済みだとエラーが表示されますが無視してください! /
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出力先フォルダーの指定画面

あとは、DVD作成ボタンをおすだけ

ここまで設定ができたらあとは画面上部にある“DVD作成“ボタンをおして作成してます。
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DVD作成の実行画面
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