FTP転送した画像を登録する「Media From FTP」プラグインをご存知だろうか? なかなか使い方がわからない方が多いと思いますので、使い方やコツを教えます。
Media From FTP
これまで何回か使ってみましたがいまいちわからなかったので本気で調べてみました。これは結構使えます。クローン処理もできますので、そこのところも解説。「Media From FTP」を取り扱っているブログはあまりありません。いつかはきっと役に立ちます。要保存です(保存は上のブックマークを利用してください)。 ダウンロード&インストール これは通常のプラグインですので、普通に → →検索窓に”Media From FTP”と入力してすぐ有効にして使い始められます。ダウンロードは以下のリンクで!

2大メディア登録プラグイン
WordPressブログの引っ越しでは画像の転送が大きなネックになっています。大量に画像がある場合は、ブログコンテンツとは別に一括で処理したいところですが、画像をFTP転送してもWordPressのデータベースを更新してくれないので、結局は再利用できない状態になってしまいます。そこでこのようなブラグインを使って別途転送&登録をおこないます。画像の転送&登録してくれるプラグインには、私の知っている限りWordPress Flash UploaderとこのMedia From FTPの2つがあります。前者のWordpress Flash Uploaderは、FTP転送&登録が特徴で、Media FromFTPは、転送後の登録&クローン実行が特徴です。またMedia FromFTPの作者は日本人でKatushi Kawamori氏(存じ上げないですけど)で日本語でバッチリ使えます。それでは具体的に使い方にはいりましょう!
メイン画面
インストールが完了し有効にすると、プラグイン画面のプラグイン名の下に並んでいる”停止”、”編集”、”Media From FTP”…のMedia From FTPを選ぶか左側にある設定メニュボタンの下側に、Media From FTPメニューボタンが表示されますのでこれをクリックしてメイン画面を起動してください。下の画面の①ですね。
Media From FTPに面倒な設定は一切ありません。すぐに使い始めることができます。ただし、引っ越し元の画像環境を丸ごと再現することが目的ですので、サムネールや格納される日付フォルダーに気をつけなければなりません。まずのメイン画面上部②にこのプラグインのメニューボタンが検索&登録・設定・履歴インポートと並んでいます。
ボタン | 処理内容 |
---|---|
検索&登録ボタン | まだメディア登録されていない画像をメディアフォルダーから抽出し、登録(メディア登録&サムネール作成)をおこないます。サーバーの負荷を考えて検索する最大ファイル数や登録ファイル数を制限することができます。 |
設定 | 画像ファイルの日付の取り扱い方やフォルダ、上記の制限およびクローンコマンドの作成方法が書かれています。 |
履歴 | 処理した画像の履歴や履歴の消去を行います |
インポート | インポートファイルの指定ができます。 |
Media From FTPの動作設定
まず、前述したメイン画面の上部メニューの真ん中にある
ボタンを押して動作設定をしましょう。設定画面では可能な処理が3つあり、登録、その他、コマンドラインとメニュータブが並んで表示されています。タブメニュー1:登録
まず登録タブです
ここで何よりも最初に忘れずに設定したいのが日時欄です。ここの設定により画像ファイルとサムネールの配置が決まります。ここは、ラジオボタンの2個目(ファイルの日時を取得し、それに基づいて更新、必要に応じて変更)または3個目(ファイルの日時を取得し、それに基づいて更新、必要に応じて変更。Exif情報※1の日時がある場合は優先敵に取得する。)を選びます。
※1:Exif情報は撮影時にカメラによって記録される日時・位置情報であとから変更することはできません。
また”アップロードしたファイルを年月ベースフォルダに整理”のチェックを忘れずに外します。もしチェックを外し忘れるとすべては今月のフォルダに元画像ファイルも移動しサムネールもそこに作られてしまいます。当然元の記事情報も修正しなければなりません。これは大変ですね。メディアライブラリーを全消去して処理のやり直しです。とにかく忘れずに!
設定/Exif
Exifキャプションは、先ほど説明した撮影時の情報でブログ上でそのような写真自体を掲載するのは厳禁です。アップロードする写真からExif情報をまず取り除くべきです。よってこのチェックボックスはオフです。
スケジュール欄の設定は、空いた時間に登録処理をやるかどうかとメール通知です。状況に応じてどちらでも構いません。
履歴欄は、慣れるまではチェックを入れておきましょう。
登録処理
登録をする場合にも少し理解してもらいたい画面があります。まず上記のメイン画面に戻り、
画面が表示されたら画面左上の →ボタンを押してください。この表示オプションは検索するまで表示されません。
表示オプションボタンが押されると、下記のように①~④の表示がでますのでこれを順番に設定しておきます。
①ページ送り(表示件数)、一度に検索される未登録の画像ファイル数になります。100件なら一度に100件登録できます。
②~④は画面の表示通りで、変更しなくても構いませんし必要に応じてセットしてください。ここでは①の表示件数=登録件数になることだけ覚えてください。
ここで設定した年月に設定のチェック状態は、Wordpress本体の年月オプションに連動しています。ここでもしチェックを外すと本体のメディアアップデートの年月別のフォルダーにはいりません。Media From FTPが使い終わったら必ず元に戻す必要があります。
メニュータブ2:その他設定
その他設定では、先ほど説明しましたサーバー負荷を考慮しての検索ファイルの制限や実行時間を制限することが出来ます。とりあえずこの設定はデフォルトで構わないでしょう。サーバーの文字エンコードを変更するのもここになります。。
メニュータブ3:コマンドライン
コマンドラインは、登録処理をスケジュール化して自動的におこなうクローンコマンドを作成するためのメニューです。よほど大量に画像がある場合をのぞいて活躍する場面は少ないと思いますが、覚えておいて損はありません。
Media From FTPプラグインには、クローンプログラムがすでに用意されていますので、このファイルを2ヵ所修正して使います。クローンプログラムは、
1つめ:/wp-content/plugins/media-from-ftp/mediafromftpcmd.phpの58行目~65行目
変更前のソース
$_SERVER = array( "HTTP_HOST" => "localhost.localdomain", "SERVER_NAME" => "localhost.localdomain", "REQUEST_URI" => "", "REQUEST_METHOD" => "GET", "HTTP_USER_AGENT" => "mediafromftp" ); require_once('D:/SkyDrive/www/top/wordpress/wp-load.php');
を自分の環境、つまりコマンドラインタブに実際に自分の環境が表示されていますので、これと置き換えることになります。
2つめ:/wp-content/plugins/media-from-ftp/mediafromftpcmd.phpの70行目
$mediafromftpcron->CronDo(‘mediafromftp_settings_1‘); // For your environment, please rewrite.
※2つめの修正は赤字部分が追加になります。
クローンに登録するコマンドラインも下図の②に表示されていますので、このまま登録すればかまいません。ただし、図にも注意書きされているように、php
プログラムのパスのレンタルサーバー会社に問い合わせするか管理者に問い合わせてください。通常の環境は図にもあるように/user/bin/phpで大丈夫なはずです。
大概のクローンプログラムは、絶対パスで指定しないと動かないことに注意してください!
入力例 | 例 | |
---|---|---|
-s | 検索ディレクトリ | -s wp-content/uploads |
-d | 日時の設定 (new, server, exif) | -d exif |
-e | 除外ファイル (正規表現が可能です。) | -e "(.ktai.)|(.backwpup_log.)|(.ps_auto_sitemap.)|\.php|\.js" |
-t | ファイルタイプ all, image, audio, video, document, spreadsheet, interactive, text, archive, code | -t image |
-x | ファイル拡張子 | -x jpg |
-p | 更新ファイルの制限数 | -p 10 |
-f | 検索ファイルの制限数 | -f 100 |
-c | キャプションに登録するためのExifタグ |
-h | 履歴を表示しない。 | |
-g | データベースに履歴を作成。 | |
-m | -0x0のようなファイル名を検索する場合に有効ですが、低速です。 | |
履歴表示画面
これは実行結果の確認のための履歴を確認することができます。下記の図のように処理した画像ファイルと作成されたフォルダーや一緒に作成されたサムネールのサイズが表示されていますので、まちがいなく元のフォルダに保存されていること。指定サイズのサムネールが作成されていることを確認してください。サムネールのサイズについては、元の大きさにより一部のサイズのサムネールが作れないこともあります。