ロールオーバーボタンの作成概要
このブログではAdobe社のFireworksというソフトを使って作成します。ロールオーバーボタンは、マウスオーバー時に別のイメージを表示(ロールオーバーと言います)するボタンです。Fireworksではこのロールオーバーボタンを作成する場合ステートを利用する方法もありますが、元となるボタンイメージをシンボル化することで、ビジュアルに編集できより簡単に作成できるメリットがあります。
実際にロールオーバーボタンを作成してみる
Step1)ボタンイメージの用意
最初に元となるボタンイメージを作成します。
この元となるボタンはFireworksで別途作成したものでもいいですし、Googleでインターネットから収集した単一画像でも構いません。どちらの方法でもシンボル化することはできますが、単一の画像の場合には影をつけて押し込まれたようなものしかできません。また後半にマウスオーバー時の別画像が必要になるので、ここで合わせて準備していただくと便利です。
図 1 元になるボタンイメージの作成
Step2)シンボル化作業
元となるボタンイメージが完成したら、ボタンイメージをシンボル化します。シンボル化するには、ボタンイメージを全選択しマウスの右クリックから表示されるポップアップメニューの“シンボルに変換”または画面上部にあるメインメニューから“編集>シンボル>シンボルでも変換”でもできます。
図 2 シンボル化するためにイメージを全選択する
Step3)ボタンをシンボルに
ここではマウスの右クリックで“シンボルに変換“を選びました。
図 3 シンボル化の実行
Step4)シンボルの種類はボタンにチェックを忘れずに設定!
下記のようなシンボル変換ダイアログが表示されますので、シンボルにつける名前とシンボルの種類から“ボタン”を選んでください。
図 4 シンボル化詳細を設定
Step5)シンボル表示画面
OKを押すと画面が以下のようなシンボル表示画面に変わります。まだこの画面ではマウスオーバー時の画像を作成することはできません。
図 5 シンボル化されたイメージ
Step6)シンボル編集画面
シンボル編集をするために、シンボル化されたボタンをダブルクリックまたは“編集>シンボル>シンボル編集”を選択します。
図 6 シンボル編集1
Step7)マウスオーバーイメージの作成1
以下はシンボル編集画面です。ここでは、マウスオーバー時のイメージを作成するために、プロパティのステートからオーバーを選んでクリックします。
図 7 シンボル編集2
Step8)マウスオーバーイメージの作成2
まだマウスオーバー時のイメージは作成されてませんので、画面上は一旦真っ白になり何も表示しません。
図 8 シンボル編集3
Step9)アップのグラフィックをコピー
マウスオーバー時のイメージは元となるアップ時のイメージを再利用して作るのが一般的でもっとも簡単です。プロパティにある“アップのグラフィックをコピー”ボタンを押下し、ボタンイメージをコピーしてください。また別途マウスオーバー時の画像を用意した場合は、こちらで読み込んでください。
図 9 シンボル編集4
Step10)コピーイメージ(オーバー)の編集
コピーされたボタンイメージは通常の画像編集の要領で色を変えたり文字を変更することができます。下記の例では背景色を変更して作成しました。
図 10 シンボル編集5
Step11) コピーイメージ(オーバー)の編集終了
マウスオーバー時のイメージの作成が終わったら、全画面にある画面左上のボタンをクリックし元画面に戻ります。これでアップ時とマウスオーバー時に色が変化するボタンの作成は完了です。
図 11 シンボル編集6
動作チェック
動作確認は、画面上部にあるプレビューボタンをクリックして確認することができます。出来上がったボタンにマウスを重ね合わせと色が変化します。
図 12 動作チェック